2006年春、村の公民館活動で酒蔵見学をした折、参加者の中から、「地元産の米で造った酒を是非味わってみたいとの話が持ち上がりました。

その夢を実現すべく・・・話は前向きに進み・・・

お米はかつて村で栽培していたヨネシロに決定。
是非米を作ってみたいと、村内の農家の方からも4名が名乗りをあげてくださり、
夢の実現の第一歩が始まりました。

「ヨネシロ」はかつて飯米として寒冷地に強いお米として村のほとんどの農家が栽培していたお米だそうで、・・食用としては味はいまいちだけど,
寒冷地ではこのお米しか育たなかったそうです。・・・今は幻となってしまった品種。

粒が大きく酒米としては適しているとの事から、ヨネシロで酒造りをしている酒蔵さんに紹介していただいた農家より種籾を分けていただきました。


米作り・酒造り

夢の第一歩

田植え  2007年5月23日
絶好の田植え日和の中、ヨネシロの田植えが
始まりました。
村の教育委員会からも「子供達に是非、米造りから酒造りの勉強をしてふるさとの産業にも理解を深めれれば」との要請があり、6年生28人も参加して農家の一人大岩一三さんの田んぼで、田植えをしました。

大岩さんの田んぼ

大岩一三さんと・美恵子さんご夫妻

ヨネシロの苗

今は機械で田植えをするそうですが、手植えをする子供達のために以前使っていた上の道具を転がして田んぼの中に筋をつけて準備をしていてくださいました。田んぼの中の見事な格子柄、筋の交差したところに植えていくとまっすぐに植わっていくようです。

緊張した面持ちで、話を聞く木祖小学校の
6年生28人

まずは大岩さんのお手本を見せていただき、いよいよ田んぼへ・・
最初のうちは足が沈む〜・・歩けない〜と恐る恐る足を踏み入れていきました。

始めて田植えをした子供達も次第に手つきも良くなり、楽しくなってきたのかどんどん進んでいきます。

社長も私も見ているだけではと田んぼのなかへ・・・・水は思いのほか温かくて気持ちがいいものの・・冷たいと苗は育たないとの事・・足は泥に沈み前へ進むのもやっとのことでした。思っていたよりたいへんだぁ〜

植えた苗の行列は乱れていますが、子供たちが一生懸命汗を流して植えた証。
今後は収穫なども手伝い。酒造りにもかかわり、出来たお酒は20才になるまで、8年間保存し、成人式にお祝いをしようと計画しています。

大岩さんも今後、水の管理や苗の管理をしながらいい稲を育てますと約束してくださいました。大岩さん大変でしょうが、よろしくおねがいいたします。




その後の様子を見てきました。子供たちが植えた残りの部分の田植えもすっかり終り,稲はすくすくと育っていました。田んぼ一面の稲が元気よく天を指し風にそよいでいました。

この日も大岩さんはたんぼに入り稲の世話に忙しそうでした。。
「子供たちが植えた苗もちゃんと根付いているよ。ただ、野生の鴨がもみの部分を食べに飛んでくるのが困っちゃうんだよ・・・・」との事でした。
稲が育ち大きくなるまでにはいろんな苦労がありますね・・・

育ってます  2007年6月3日

黄金色に    2007年9月9日

久しぶりに行った田んぼは見事なまでに黄金色。穂にはずっしりと実が実り、立派な稲穂です。
ここまで育ててくれた大岩さんのご苦労に感謝いたします。
もうすぐ稲刈りです。


稲刈り    2007年9月25日

いよいよ稲刈りです。たわわに実った稲穂が重たく頭をたれています。
小学生の子供達もやる気満々、家で手伝っている子は手際よく、初めての子もだんだん上手になって、あっという間に稲は刈り取られていきました。

今年は日照時間も十分で、出来は上々とのこと、栽培したすべての田から、計約2.5トンの収穫が見込まれるそうです。

後は米の作り手から酒の造り手へバトンタッチ・・・・・・
みんなの思いが込められたお米で良いお酒を造る・・責任重大です。


酒の名前決まる!!  2007年11月1日

木祖村の米と水で木祖村で醸されたお酒の名前も村民の皆さんにつけてもらおうと公募したところ、1ヶ月で、38人から54の案が寄せられました。有難うございます。

11月1日お米生産者、木祖村役場、酒製造者等関係者14名で名前を決めるために投票を行いました。2度にわたる厳正な投票の結果『燦水木』(さんみずき)に決定です。

・・米を作る人、酒を造る人の心が光り輝いている
・・木曽川の源流の水
・・木祖村の木 水を生み、守るには木を育て健全な山を造る
   水と木と山は切り離せないもの
そして木祖村には木曽川源流には『水木沢天然林』という天然林があります。

『燦水木』にふさわしいお酒(純米酒)・・・どんなお酒になるでしょう今から楽しみです。

投票風景

みんな真剣そのもの、悩んで悩んで・・・・
決まるにも時間がかかりました。


『燦水木』題字完成!!  2008年1月25日

木祖村の書家永嶋芳晃さんに御願いしていた
『燦水木』のラベルの題字が出来上がりました。

何枚も何枚も書いてくださった中から選ばれた一枚
本当に素敵な書ですよね。

お酒の顔が出来たので、後は、この字にふさわしいいいお酒を造るのみ・・・・

責任重大です。、


いよいよ酒造り・・仕込み始まる 2008年2月4日
子供達が大切に育ててくれたお米「ヨネシロ」の仕込がいよいよ始まりました。
子供達も酒蔵を訪れ仕込みの様子をを見学しました。

蔵人の説明に
「米造りも大変だったけれど酒造りにも大変な手間がかかることがわかった。
20歳になって飲めることが楽しみ・・・」

と熱心に見学をしていました。


燦水木を詰めたよ 2008年3月10日
よねしろの酒を仕込み始めて約1ヶ月、みんなの思いを受け継いだ蔵人たちが、大切に大切に育てたお酒が搾りの時を迎えました。ふくよかなとってもいいお酒に仕上がりました。

そのお酒を 米農家の方達と米作りを手伝った小学校6年生の 児童達が瓶に詰めにやってきました。 それぞれ一人1本ずつ、丁寧に心を込めて瓶に詰めました。
そしてそのお酒は 子供達一人一人が書いたラベルを貼って、みんなが 20歳になるまで大切に預ります。 8年後みんなどんな20歳になっているのでしょうね。